新聞記事を見て、「仕事になるかもしれないから6万円(登録会員の入会金3万円、年会費3万円)を社長から預かって来ました」と当時はまだ24歳だった好青年が4畳半程のスペースの事務所に現れました。あれから29年(どっかで聞いたセリフ?)。
それが笹原氏との出会い。3代目社長として非常に忙しく部品製造まで手掛けてアジアを飛び回る日々。出会ったころは、まだ日本では、メーカー系が圧倒的なシェアを握り、独立系はメーカー系から部品供給も阻止されていた1985年頃の事。当時、相談で管理組合の管理委託契約書を見てみると、エレベーターと機械式駐車場のメンテナンス費用がとてつもなく高額で、昇降機検査資格保持者の専門家として笹原氏に相談するととんでもない業界のからくりがあり、そこから我々の消費者運動がスタートしました。
ずいぶんとマスコミ等に取り上げてもらい消費者への啓蒙活動をおこなったり、独立系が独自で独占禁止法を盾に裁判を行い、勝訴したりして、エレベーター業界もずいぶんと変わってました。でも相変わらず大手に任せておけば安心の消費者のブランド神話はなかなか崩れそうにもありません。
今、一番問題なのは、素人集団の管理組合が知らない落とし穴、大手メーカーの「生涯チャンピオン」です。今回、マンション管理ゼミをスタートさせたのは、学生時代のように小人数でもいいから、専門家を囲んでいろいろと質疑応答を繰り返しながら学習し自分たちのマンションの維持管理に反映させていこうとするのが狙いです。
今後は2カ月に1度管理組合が関心のある課題を取り上げて、楽しいゼミにしていきたいと切に願うばかりです。第1回マンション管理ゼミにぜひご参加ください。
(投稿日:2014年08月28日 | カテゴリー:マンション管理組合)