マンション管理組合支援センターがこれまで取り組んださまざまなマンション問題について、解決事例をいくつかご紹介します。
タワーマンション(291戸)。複数社による相見積もり競争で、管理会社を変更せずに管理委託費の見直しをし、2400万円/年の削減に成功した。
88戸、築10年のAマンションは管理会社変更により390万円の減額。5年後に迫った大規模修繕工事を修繕積立金の値上げをせずに実施できるめどがつき、とりあえず限界マンションから脱出した。
施工業者と全く癒着のない設計事務所選定を実施するために、一見公平で公正であるかのような業界新聞の公募掲載を行い、14社が応札してきた。その中から見積もり業者として4社を絞り込み、最終的には3社から1社を内定。大規模修繕工事の設計事務所選定を実施する時に、単なる見積もり金額だけではなく、陥りやすい業界の情報を管理組合に伝えながら実践した成功ノウハウを伝授した。
管理会社等からも修繕工事費等の見積もりが出てきたが、管理会社の息がかからない施工業者から相見積もりを取り、交渉を行った結果、大幅な削減に成功した。
永年まるまる管理会社に依存しているマンションまるで管理会社がオーナーで、組合員が賃借人であるかのように管理会社が錯覚している。そこで管理組合側に管理会社以上の専門家を顧問として入れるか、管理会社を変更するつもりで管理委託費の見直しを行うかの提案を行った。顧問の場合は、管理組合主導の運営をすることで、管理会社が提案する日常修繕工事等を管理会社の息のかからない複数社から相見積もりを取ることにより削減でき、その金額を顧問料にまわすことができた。また委託費見直しの場合は、管理会社は変更せず、大幅な削減を実現し、管理組合運営を健全に建て直した。
管理組合で昇降機検査資格者によるミニ学習会「エレベーター業界の嘘と誠」を開催。正しい情報提供を実施すると同時に、その後も具体的なアドバイスを管理組合に行っている。管理会社等からだけの一方的な情報は非常に高くつく。
機械式駐車場は法律がないため、メンテナンスや修繕は業者の言いなり。第三者の技術者が診断をすることにより、メンテナンスの適正金額、修繕工事の適正金額がわかり、今後の対応策にメスを入れることができた。
建築設備定期検査と特殊建築物定期調査を資格者が同時に実施することで管理会社の提案額よりもかなりの削減効果がでた。事例としては50戸ぐらいまでは同時調査で管理会社の15万円程が9万円程になる。塵も積もれば山となる。
21戸の13年目のマンションで管理会社の連結送水管耐圧試験(3年に1度)の見積もり金額が108,000円だったのが、相見積もりの業者紹介により45,000円で実施することができた。
マンション管理組合支援センター
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