●金食い虫である機械式駐車場を将来的に維持管理するためには長期修繕計画書が必要ですが、メンテナンス会社はなかなか作成してくれません。作成したとしてその内容がはたして適正なのかどうかを査定するすべがありません。
支援センターでは、それらを検討するために機械式駐車場検討委員会を設置して様々な情報収集をしてきました。その結果、2つの方式を導入することで、将来の修繕工事費が軽減されるであろうとの方向性がみえてきました。その2つの方式とは、定期整備方式と信頼性整備方式です。
信頼性整備方式とは航空業界で1970年代から本格的に導入された方式であり、その内容は定期保守点検をただ実施するだけではなく、検査と状況監視の結果何ら問題がないと判断された場合、また、信頼性寿命に余裕がある場合にはヒューマンエラーを避けるため無用な分解点検や交換を避け、十分な信頼性余裕を残す限りに於いて寿命を使い切る方向で部品交換時期を決める方式です。
これらのご提案をしながら機械式駐車場の専門家を交えて、機械式駐車場の維持管理について皆さんと一緒に考えてみたいと企画しました。
(投稿日:2016年10月3日)